いろいろな人とすれちがう毎日。
「キレイな人やなー」「あ、あの人カッコイイ!」という出会いもあれば
「なんだったんだろうあの人・・・。」という出会いもあります。
ここではその「なんだったんだろうあの人・・・」のように
甘くもなく、ただただ酸っぱいだけの出会いをご紹介していきます。
その名も『酢的な出会い』。
それをわたくしM田とS木が
実験的にリレーブログ形式でやってみます。
ゆるめにお付き合いしていただければ幸いです。
みなさんの『酢的な出会い』も
ご紹介いただければもっと幸いです。
************************************
その人に出会ったのは1X年前。
春の陽気に包まれた気持ちの良い日でした。
そう、あれは短大生のころ。
私は嵐山の近くにある短大に通っていました。
阪急電車で通っていましたので、
京都の桂駅で嵐山線という線に乗り換えます。
嵐山線というのは駅が3つしかない短い線。
その電車を利用するのは、ほとんどが嵐山に観光に行く人。
後は嵐山のひとつ手前の駅で降りる短大生、
もしくは住民ぐらいです。
短い線ゆえ、電車もまばらで15分に1本くらいしか来ません。
その日もひとりホームで電車を待っていると・・・
「嵐山に行くんか!?」
とつぜん知らないおじいさんに話しかけられました。
お、おじいさん・・昼間っから酔っぱらってます・・・?
お酒のニオイがぷんぷんしますし、視点が定まっておりません。
酔っぱらいの方に「嵐山の手前の短大に通ってまして・・・」とか
説明するのもめんどくさいややこしいかなと思い
「はい。そうです。」
とお答えしました。
(後で考えると、こう答えた方がもっとややこしかったのですが・・・)
するとそのおじいさん、嵐山にはよく行かれるようで
「嵐山に行くなら、この旅館がええぞ!」とか、
「ここの喫茶店へ行け!」とか
酔っぱらっている方特有のおーきな声で、
同じ情報を3回ほど繰り返して
教えてくださいました。
「あんたっ!もう何やってんの〜!!」
振り返るとおばあさんが仁王立ち。
(なーんや。よかったー。奥さんと一緒やったんや。
これでこのおじいさんから解放される・・・)
と思った次の瞬間。
「うるさいっ!わしゃこの娘としゃべっとるんじゃ!!
向こう行け!!!」
「・・・ほんまにもう!知らんわ!!」
えー!!!おばあさん行っちゃうの!?
おじいさん置いていかんといて〜!!!
私の心の叫びも虚しく、おばあさんは離れていきました。
ようやく電車が来ましたが、おじいさんは
当然のように横に座れとおっしゃいます。
詩吟(※)をたしなんでおられるようで、
そのうち詩吟の話をしはじめました。
※日本の伝統芸能の一つ。
漢詩や和歌などを独特の節回しで吟ずる(歌う)。
なんやかんやと説明してくださるのですが、
私にはさっぱりわかりません。
適当に相づちを打っていると
「ほなちょっと聞かせたるわ!」
(ん!?き、聞かせたる??)
「みぃ〜なぁ〜もとのぉ〜〜〜
なんちゃら〜かんちゃらぁぁぁぁ〜♪」
(えぇぇぇ〜〜〜!!!今ここで、うたうんか〜い!)
拳をまわしつつ、車内中に響き渡る
おじいさんの独特な節回し。
平日の昼間なので、さほど混んではいませんでした。
しかし確実に、車内中の意識がこのおじいさんと
私に集中しております。
そして向かいに座ってる若者は、
きっと同じ短大に通う学生。
みんな見てるってば〜!おじいちゃん!!
地獄のような長〜い10分間でした・・・。
しかし私の降りる駅は嵐山のひとつ手前の駅。
嵐山まで一緒に行くわけには行きません。
「友達とこの駅で待ち合わせしているので・・・」
とおじいさんにウソをつきお別れしました。
(あ〜・・きつかった・・・)
ほっとしたのもつかの間・・・。
降りた駅からはスクールバスで短大まで向かうのです。
そのバス亭にはさっき同じ車両に乗っていた学生が。
(ほら、あの子。さっきおじいさんに詩吟うたわれてた子よ)
なんて思われているのではないかと、
バスの中でも冷や冷やしていた、小心者の私なのでした。
以上、M田の古くて「酢的な出会い」でした。
明日はS木が更新します。
いったいどんな酸っぱい出会いが!?→→→
「キレイな人やなー」「あ、あの人カッコイイ!」という出会いもあれば
「なんだったんだろうあの人・・・。」という出会いもあります。
ここではその「なんだったんだろうあの人・・・」のように
甘くもなく、ただただ酸っぱいだけの出会いをご紹介していきます。
その名も『酢的な出会い』。
それをわたくしM田とS木が
実験的にリレーブログ形式でやってみます。
ゆるめにお付き合いしていただければ幸いです。
みなさんの『酢的な出会い』も
ご紹介いただければもっと幸いです。
************************************
その人に出会ったのは1X年前。
春の陽気に包まれた気持ちの良い日でした。
そう、あれは短大生のころ。
私は嵐山の近くにある短大に通っていました。
阪急電車で通っていましたので、
京都の桂駅で嵐山線という線に乗り換えます。
嵐山線というのは駅が3つしかない短い線。
その電車を利用するのは、ほとんどが嵐山に観光に行く人。
後は嵐山のひとつ手前の駅で降りる短大生、
もしくは住民ぐらいです。
短い線ゆえ、電車もまばらで15分に1本くらいしか来ません。
その日もひとりホームで電車を待っていると・・・
「嵐山に行くんか!?」
とつぜん知らないおじいさんに話しかけられました。
お、おじいさん・・昼間っから酔っぱらってます・・・?
お酒のニオイがぷんぷんしますし、視点が定まっておりません。
酔っぱらいの方に「嵐山の手前の短大に通ってまして・・・」とか
説明するのも
「はい。そうです。」
とお答えしました。
(後で考えると、こう答えた方がもっとややこしかったのですが・・・)
するとそのおじいさん、嵐山にはよく行かれるようで
「嵐山に行くなら、この旅館がええぞ!」とか、
「ここの喫茶店へ行け!」とか
酔っぱらっている方特有のおーきな声で、
同じ情報を3回ほど繰り返して
教えてくださいました。
「あんたっ!もう何やってんの〜!!」
振り返るとおばあさんが仁王立ち。
(なーんや。よかったー。奥さんと一緒やったんや。
これでこのおじいさんから解放される・・・)
と思った次の瞬間。
「うるさいっ!わしゃこの娘としゃべっとるんじゃ!!
向こう行け!!!」
「・・・ほんまにもう!知らんわ!!」
えー!!!おばあさん行っちゃうの!?
おじいさん置いていかんといて〜!!!
私の心の叫びも虚しく、おばあさんは離れていきました。
ようやく電車が来ましたが、おじいさんは
当然のように横に座れとおっしゃいます。
詩吟(※)をたしなんでおられるようで、
そのうち詩吟の話をしはじめました。
※日本の伝統芸能の一つ。
漢詩や和歌などを独特の節回しで吟ずる(歌う)。
なんやかんやと説明してくださるのですが、
私にはさっぱりわかりません。
適当に相づちを打っていると
「ほなちょっと聞かせたるわ!」
(ん!?き、聞かせたる??)
「みぃ〜なぁ〜もとのぉ〜〜〜
なんちゃら〜かんちゃらぁぁぁぁ〜♪」
(えぇぇぇ〜〜〜!!!今ここで、うたうんか〜い!)
拳をまわしつつ、車内中に響き渡る
おじいさんの独特な節回し。
平日の昼間なので、さほど混んではいませんでした。
しかし確実に、車内中の意識がこのおじいさんと
私に集中しております。
そして向かいに座ってる若者は、
きっと同じ短大に通う学生。
みんな見てるってば〜!おじいちゃん!!
地獄のような長〜い10分間でした・・・。
しかし私の降りる駅は嵐山のひとつ手前の駅。
嵐山まで一緒に行くわけには行きません。
「友達とこの駅で待ち合わせしているので・・・」
とおじいさんにウソをつきお別れしました。
(あ〜・・きつかった・・・)
ほっとしたのもつかの間・・・。
降りた駅からはスクールバスで短大まで向かうのです。
そのバス亭にはさっき同じ車両に乗っていた学生が。
(ほら、あの子。さっきおじいさんに詩吟うたわれてた子よ)
なんて思われているのではないかと、
バスの中でも冷や冷やしていた、小心者の私なのでした。
以上、M田の古くて「酢的な出会い」でした。
明日はS木が更新します。
いったいどんな酸っぱい出会いが!?→→→
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>NONAME 様
そんな名物爺ちゃんがいてはるんですか!
でも私が出会った爺ちゃんは
綺麗な・・ではなかったような
気がいたします。
でも私が出会った爺ちゃんは
綺麗な・・ではなかったような
気がいたします。
>NONAME 様
えぇ!そんなことは微塵も思いませんでした!!
なんせウブな(古っ)女子大生だったもので・・。
なんせウブな(古っ)女子大生だったもので・・。
>きぐるみ 様
おじいさんの顔、
今でも鮮明に思いだせますよ。
あぁー!バス夫ね!
そうそう。結構好きでしたねー
あの寡黙キャラ。
今でも鮮明に思いだせますよ。
あぁー!バス夫ね!
そうそう。結構好きでしたねー
あの寡黙キャラ。
>NONAME 様
だからぁーーーーーー!
紹介とかいいんです!!
お金はちっとも貯まってないし、
GWの予定は未定です。
言わさないでーー。
紹介とかいいんです!!
お金はちっとも貯まってないし、
GWの予定は未定です。
言わさないでーー。
>NONAME 様
更新はもちろん!しますよー。
疑わしいですが・・・ありがとうございます☆
疑わしいですが・・・ありがとうございます☆
無題
1X年程前、梅田ナビオ前に「葉っぱジジイ」とゆーのが出没していました。
ネーミング通りのロハスなジジイ…ではなく、
そいつは、突然目の前に現れ、葉っぱで唄(葉笛?)を見事に奏でながら、勝ち誇った顔で去ってゆく…(-3-)!
そして、無理矢理聞かされた人は、超ネガ思考になる呪文にかかり、生きるって何だろう…とオカンにも相談できない悩みを抱え、何かに追われてる恐怖感に3日3晩苦しむ。。。
当時から優等生だった私は、そんな伝説のジジイに遭遇した瞬間…
くらえっ! 剛掌波!!
結局、ポリに追われるはめに…
。
ああ恐ろしい…。
次回は、きこNさん。
はいどーぞ!!

ネーミング通りのロハスなジジイ…ではなく、
そいつは、突然目の前に現れ、葉っぱで唄(葉笛?)を見事に奏でながら、勝ち誇った顔で去ってゆく…(-3-)!
そして、無理矢理聞かされた人は、超ネガ思考になる呪文にかかり、生きるって何だろう…とオカンにも相談できない悩みを抱え、何かに追われてる恐怖感に3日3晩苦しむ。。。

当時から優等生だった私は、そんな伝説のジジイに遭遇した瞬間…
くらえっ! 剛掌波!!
結局、ポリに追われるはめに…

ああ恐ろしい…。
次回は、きこNさん。
はいどーぞ!!
>Y 様
アハハハハハ!
なかなか酢的な出会いですね。
梅田にはよく行きますが、
その人に出会ったことはないですな〜。
> くらえっ! 剛掌波!!
それはおまわりさんも追いかけますよ・・。
お気を付けください。
なかなか酢的な出会いですね。
梅田にはよく行きますが、
その人に出会ったことはないですな〜。
> くらえっ! 剛掌波!!
それはおまわりさんも追いかけますよ・・。
お気を付けください。
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プロフィール
HN:
おつぼね
性別:
女性
職業:
会社員
自己紹介:
電話で話すとたいてい怒っているように思われますが、実は怒っていません。
黙っているとたいてい怒っているように思われますが、実は怒っていません。
「中学の時の友達の友達に似てる!」というようなことをたびたび言われます。よくある顔ということでしょうか。
道をよく聞かれるタイプです。
黙っているとたいてい怒っているように思われますが、実は怒っていません。
「中学の時の友達の友達に似てる!」というようなことをたびたび言われます。よくある顔ということでしょうか。
道をよく聞かれるタイプです。
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